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『カナダ、ESSAY,6』
さて、今回は、前回ご紹介したパーカー尾根よりも、
さらに高度の低い場所でのハイキングを、2カ所ご紹介いたします。
<モレーン湖近くのハイキング>
モレーン湖は、テンピークスの峰々に囲まれた、青緑色の湖で、
その景色が、旧20ドル紙幣の図案に使われていたことからも分かるように、
カナダの大自然を代表する、美しい湖で、私も大好きな場所です。
私はモレーン湖近くのホテルに宿泊していたので、ホテルでお弁当を作ってもらい、
朝早い時間に、ハイキングに出発することが出来ました。
観光地で有名なモレーン湖は、お昼近くになると、観光客でいっぱいになりますが、
早朝のモレーン湖には、まだ人影もなく、静まりかえっていて、
鳥の声だけが湖面を滑り、空気も凛として、本当に爽やかな気分になれます。
この湖の"ブルーグリーン"の深い、神秘的でいながら、鮮やかな色は、
何度見ても、心が震えるほど、感動的です。
特に晴れた日は、湖を囲む岩壁、テン・ピークスの美しく雄々しい山肌の色との
コントラストが際だち、格別な美しさを目にすることが出来ます。
静かな湖面を覗くと、自分の姿が、鏡のように映っていて、
またすべての音を、湖が吸収してしまったかのような静寂にも包まれ、
すがすがしい気持ちのまま、いよいよ出発です!
ハイキング・コースは、湖のすぐそばの小道を入って、
どんどん山を登っていきます。
木が生い茂った山道を、テンポよく登っていくと、
木々の間から、モレーン湖が時折見え、その湖の色と、回りの濃い緑、
頭上には、透き通るような青空に囲まれ、気持ちよく登っていけます。
かなりのペースで、カラマツに囲まれた緩やかなトレールを抜けていくと、
約1時間半ほどで、頂上の平らな場所に到着しました。
そこは、3000メートル級の山々に囲まれる広々とした場所で、
目の前には氷河をまとったテンピークスが、その雄姿を現し、絶景です!
この素敵な光景も、午後には逆光になってしまうので、
午前中の出発が、おすすめです。
一緒に歩いたグループのみなさんは、そこからまだ40分ほど歩いて、
さらに上を目指すのですが、私はすっかり疲れてしまったので、
一人で、その平らな場所で、のんびり過ごすことにしました。
そこには、背の高い木はほとんどなく、小さな湖があるだけでしたが、
回りの山々が、優しく笑ってくれているような、優しい雰囲気に満ちていました。
少しくつろいだ後、時間をもてあましたので、回りをフラフラ歩いていたら、
何かが目の前をよぎるのに気づきました。
何と、雷鳥の親子です!
プックリ太った薄茶の親に、小さな子供が、ヒョコヒョコ後をついて歩く姿の、
何と愛くるしいことでしょう!
彼らは、私に気づいても、まったく逃げないのには、驚きました。
それどころか、近寄ってくるではありませんかっ!きゃ〜、かわいいっ!
そんな風にしばらく雷鳥と遊んだ後、やっとグループの皆さんが戻ってきたので、
かわいい雷鳥の親子とは、ここでサヨナラして、すぐ下山です。
頭では分かっているのですが、山は、"下り"の方が大変なんです。
慣れてないせいもあって、足はガクガク、膝が笑ってしまいました。
でもこのコースは、往復4〜5時間ぐらいの穏やかなコースで、
体力をそれほど必要とはせずに、心地よい汗をかくことが出来るし、
しかも雷鳥に出会えたという、ラッキーなハイキングとなりました。
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