|
『カナダ、ESSAY,4』
前回に引き続き、カナダの美しい湖について、ご紹介していきます。
今回は「ジャスパー国立公園」と、「ヨーホー国立公園」にある湖と山々です。
〜ジャスパー国立公園〜
カナディアン・ロッキーの北のゲートシティであるジャスパーは、
街自体は小さく、見るべきものはあまりないのですが、
その周辺には、数え切れないほどの湖があって、見所も多い地域です。
またこの街は、穏やかで犯罪とは縁がなさそうな静かな街で、
バンフよりも、より自然に近づいた雰囲気で、空も澄み渡り、
山も美しく映えていました。
<マリーン・レイク>
ジャスパーから車で約1時間の所にある、マリーン・レイクは、
全長22キロ、幅が平均1キロ、深さが97メートルもある、
カナディアン・ロッキーで一番細長く、深い湖です。
6月から9月末までは、遊覧船も運航し、約1時間半のクルーズが楽しめます。
風に吹かれて湖上を進むと、太陽に照らされた湖面は、
光を反射しながら揺れ続け、適度な波の音がして、
山の方からは、小鳥のさえずりも聞こえます。
とても神秘的な湖なのに、やさしい安堵感を与えてくれるような時間が流れ、
心の底から癒されるようでした。
遊覧船の向かう先は、湖に浮かぶ『スピリット・アイランド』という小島です。
湖のほぼ中間点にある、この小島は、針葉樹のはえる中洲で、
言葉通り、『木の精霊が宿る島』と言った感じの神秘的な場所です。
ロッキーのガイドブックには、必ずこの場所の写真が掲載されているので、
おそらくご覧になった方も多いと思います。
遊覧船は、約15分ほど停泊し、あっという間に逆戻りしてしまうのですが、
湖水上とはまた違った、湖の色の変化を楽しめますし、
針葉樹と雄大な山並み、そしてエメラルド色の湖水のコンビネーションは、
想像以上に胸に迫る美しさで、忘れられない旅のワンシーンとなりました。
<マウント・エディスキャンベル>
「ジャスパー国立公園」にあるマウント・エディスキャンベルは、
標高3363メートル、垂直に切り立った姿が圧倒的で、
カナダの山の中でも、大変、男らしい山だと思います。
近くには、天使が羽を広げたような『エンジェル氷河』を望むことも出来ますし、
エディスキャベルでは、文句なしの最高の眺めも体験できるんですよ!
眼前にそびえる氷河の塊と、その雪解け水で形成される氷河湖、
そして、まわりの壁はなぜか緑色を帯びていて、自然が作り出したとはいえ、
何とも不思議な色のコンビネーションです。
ところで、この散歩コースを歩いていたら、何やら洞窟のようなのを見つけました。
何だろうと思って歩いていくと、板で作られた小さな看板があります。
「ここから先は、自分自身の責任において行動してください」
実は、そこは、氷河で出来た洞窟でした。
何と氷河が溶けていて、時々、ボトッと音を立てて、水の中に落ちるんです。
私は偶然、氷河が落ちる所を、目撃することが出来ました。
氷河が落ちるのを見るなんて、初めての体験です!
以前、ニュージーランドで、雪崩を目撃したことがあり、
その時の驚きほどではなかったですが、
少し青い色の氷の塊がくずれていくのを見るのは、
やはり、自然のもつ偉大な力に畏れを感じる光景でした。
小さな洞窟に近づいていくと、どこからともなく、
「ゴ・ゴ・ゴ・・・」という、氷河のきしむ音が聞こえてきます。
中を覗くと、洞窟の向こう側には光がこぼれていて、貫通しているようです。
入口から出口まで、おそらく30秒ほどなのですが、
いつ氷河がくずれ落ちてくるか分からないので、ドキドキものです。
日本だったら、ゼッタイ『立入禁止』になるはずですよね!
私は、もちろん、入りませんでした。
だって、いつくずれ落ちるか分からないし、ちょうど夏の盛りでしたので、
どんどんくずれていたんですもの・・・。
でも、氷河の様子は、しっかり間近で見てきましたよ。
氷河の氷って、青っぽいんです。
土がついているので、近くで見ると汚れているのですが、
氷自体は、とても美しかったです。
|
|
|