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『カナダ、ESSAY,2』
私が何度もカナダを訪れる理由の一つは、
カナディアン・ロッキーに魅せられているからです。
カナディアン・ロッキーは、北米大陸を縦断する山脈群の中でも、最も美しく、
一年を通して白雪を抱く連峰と大氷河、そして何よりも、
この世のものとは思えないほど、美しく幻想的な青い氷河湖!
そして針葉樹に覆われた深い緑の森と、凄烈な流れの大小の川もあります。
山と湖と森と川が織りなす神秘の大自然の中には、野生動物が数多く生息し、
彼らの姿を森の中で見かけることも、よくありますし、
街道や平地には、それほど多くのお花が咲いているわけではありませんが、
ハイキングなどで奥に入っていくと、かわいい野生植物が、
ず〜っと見渡す限り咲いている場所もあって、
地球上に残されたダイナミックな景観を、最も身近に堪能できる場所なんです。
というのも、カナディアン・ロッキーは、特にバンフ国立公園などは、
人々が環境保護に注目し始めた頃と同時に、その歴史が始まったので、
まったく手垢のついていない大自然が、そのまま保護されてきたからでしょう。
また、カナディアン・ロッキーは、
その素晴らしい景観や自然が豊かでありながら、
一年を通じてのレクリエーションが楽しめることも、魅力の一つです。
アルバータ州の政治、商業、文化の中心地でもある
エドモントンやカルガリーでは、シティー・リゾートが満喫でき、
北部は、別名ウィルダネス(野生)とも言われる、荒々しい土地が広がり、
南部は、太古からの自然と文化の宝庫で、
先住民がバッファローを追って生活していた遺跡や恐竜公園などは、
ユネスコの世界遺産に登録されています。
アルバータ州のハートランドと呼ばれる中央部は、黄金の大平原があり、
どの地域もそれぞれに印象的な表情で、旅人を存分に楽しませてくれます。
<バンフ国立公園とジャスパー国立公園>
カナダの東の玄関口はトロント。そして、西の玄関口は、バンクーバーです。
カナディアン・ロッキーの観光拠点となるバンフには、
バンクーバー、トロントなどから
カルガリー国際空港を経由して入るのが一般的です。
バンフ国立公園は、1885年にカナダ最初の国立公園として指定されたのですが、
アメリカのイエロー・ストーン、オーストラリアのロイヤルに次いで、
世界で3番目に古い国立公園として知られています。
スキーリゾートとしても名高いバンフの街を中心に、
ルイーズ湖、モレーン湖、ペイト湖、ボウ湖、
エメラルド湖などの美しい湖や名峰が数多く存在し、
ジャスパー国立公園へ北上する途中には、
コロンビア大氷原、アサバスカ氷河があり、
ジャスパー国立公園には、ウイスラーや、マウント・エディスキャンベル、
マリーン湖などなど、紹介しきれないほどの見所がありますが、
今回は、その中でも、バンフを中心にご紹介しますね。
<バンフの街並>
19世紀末に温泉が発見され、さらに大陸横断鉄道が敷かれて以来、
バンフはカナディアン・ロッキー最大の観光拠点となり、
雄大な自然を満喫したり、トレッキングやゴルフなど、
アウトドアライフを楽しむ人々でにぎわってきました。
またバンフは、洗練された山岳リゾート地で、ギフトショップやレストランも多く、
街中をのんびり歩くだけでも、楽しい時間を過ごすことができるんですよ。
バンフの街は、「バンフ・アベニュー」を中心に、東西にまっすぐ、
大きな道が何本かあるので、比較的分かりやすい街並みだと思います。
バンフ・アベニューには、ガラス越しにチョコレートを作っている、
カラフルなチョコレート屋さんや、鉱石の専門店、クリスマスグッズ専門店、
ラブリーな布製品の店などなど、
こじんまりとした、けれども個性的で、素敵なお店がたくさんあります。
ここは高緯度のため、夏は夜の9時を過ぎても明るいので、
遅い時間まで、ショッピングが楽しめるのも、魅力的です。
そして、このバンフ・アベニューと交差する道路にはすべて、
Bear, Elk, Moose など、動物の名前がついているのも、
カナダらしくて、ユニークですよね。
この街をそぞろ歩きしていると、お花がいろいろな所に
植えてあるのを発見しますが、
それらがいかにもイギリス系の街だなぁと感じさせてくれて、
人口およそ5,000人という小さな街ですが、
温かみがあって、大好きな街の一つです。
<バンフ・スプリングスホテル>
バンフの街のはずれには、
ザ・フェアモント・バンフ・スプリングスホテルがあります。
このホテルは、石造りの重厚な外観で名高い高級ホテルで、
バンフでもシンボル的存在になっています。
まるで、森の中にポツンと建っているお城のようで、素敵なホテルなんですよ。
(ただし、お部屋はあまり広くはありませんでしたが・・・。)
「ロッキー山脈の美しさを世界中の人々に知ってもらいたい」と願い、
1888年にオープンした歴史あるホテルですが、
1928年に施設を充実させる大改装を開始し、ヨーロッパのお城に似せて、
1969年に再オープンしたのだそうです。
マリリン・モンロー主演の映画「帰らざる河」の舞台となった、ボウ滝も、
このホテルからは、遊歩道を下りて、歩いて行くことができます。
そして、このホテルから近くを流れる
ボウ川や野山を巡る、乗馬のコースがあったので、
さっそく誓約書にサインして、久しぶりに走ってみることにしました。
乗馬は習っていましたので、自信はあるのですが、
何しろ久しぶりの騎乗だったので、ドキドキです!
海外を訪れた際、乗馬する機会があれば、必ずトライしてきましたが、
このバンフ・スプリングスから出発するコースは、穏やかでありながら、
エキサイティングなコースもあり、一番楽しむことが出来ました。
光のシャワーが降り注ぐ森の中を、ゆっくり歩き、
平らな草原では、思いっきり馬を走らせます。
馬が葉や枝を踏む音、鳥の声、馬の鼻息、
そして時々聞こえるリーダーの声だけが聞こえ、
凛とした空気に包まれながら、まるで、絵画の住人にでもなったような、
不思議な時間を過ごすことができました。
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